【ChatGPTの始め方2】情報検索の新たな方法

はじめに

これまでインターネットを使用することの多くのケースで検索エンジンを使った「検索」という動作が中心にありました。知りたい情報に関連しそうな検索ワードを考えて検索バーに入力して検索。表示された膨大な検索結果の中から自分の目的にあった情報を探し出す。これはインターネットが発展してから現在まで変わることなく続いてきました。しかし、ChatGPTなどのチャット型AIの登場で遂にこの部分も変わろうとしています。

 

ChatGPTで情報取得

ChatGPTは、チャットで会話ができます。ChatGPTが会話ができるのは世の中にある多くの情報を学習したからです。この学習は、大量のテキストデータから言語のパターンで学習していて、インターネット上で公開されている書籍、ウェブサイト、論文などのテキストデータを基にトレーニングされています。そのことから、ChatGPTは幅広い知識を持ち多岐にわたる質問に対応することができます。要はインターベット上にある情報が大量にChatGPTの中に記憶されているということです。そんなChatGPTと会話ができるということは、質問すればピンポイントで答えてくれるということです。これによって、ネット検索で大量の情報の中から使える情報を自分で見つけ出す作業が必要なくなります。
では、実際に試してみましょう。例えばレシピ検索。今まで「キーマカレー レシピ」などで検索していたものをChatGPTに置き換えてみます。

1.ChatGPTへのアクセス
まずOpenAIの公式ウェブサイトにアクセスします。
https://chat.openai.com/

2.ChatGPTに質問する

You
スタンダードなキーマカレーの作り方を教えて下さい。

例えばこのように質問すると、下記の回答が得られました。

ChatGPT
キーマカレーを作るのはとっても簡単ですよ!以下にスタンダードなレシピをご紹介しますね。

【材料】

  • ひき肉(牛や羊、鶏などお好みのもの):500g
  • 玉ねぎ:1個(みじん切り)
  • にんにく:2片(みじん切り)
  • しょうが:1片(みじん切り)
  • トマト:2個(みじん切りまたはピューレ)
  • カレー粉:大さじ2
  • ターメリックパウダー:小さじ1/2
  • コリアンダーパウダー:小さじ1
  • ガラムマサラ:小さじ1
  • コショウ:適量
  • 塩:適量
  • 水またはスープ:約400ml
  • 油:大さじ2

【作り方】

  1. 鍋に油を熱し、みじん切りにした玉ねぎ、にんにく、しょうがを炒めます。
  2. 玉ねぎが透明になるまで炒めたら、ひき肉を加えてほぐしながら炒めます。ひき肉が色づくまで中火で炒めます。
  3. ひき肉に火が通ったら、カレー粉、ターメリックパウダー、コリアンダーパウダー、ガラムマサラ、コショウ、塩を加えて混ぜます。
  4. 全てのスパイスが香り立つまで炒めたら、みじん切りのトマトを加えて煮込みます。トマトが柔らかくなり、水分が出るまで中火で炒めます。
  5. トマトが煮えたら、水またはスープを加えて煮込みます。ひき肉が柔らかくなり、カレーの濃度が調整されるまで中火で煮込みます。
  6. 好みで塩やコショウを足して味を調整し、完成です!

このキーマカレーは、ご飯やナン、またはパラータなどのインド式のパンによく合います。お好みで、上に刻んだコリアンダーを散らしても美味しいですよ。

このようにレシピを教えてくれます。他にも聞いてみましょう。

You
iPhone 13 Proのマナーモードの設定方法を教えて下さい。

このように質問すると、下記の回答が得られました。

ChatGPT
iPhone 13 Proのマナーモード(サイレントモード)を設定する方法は以下の通りです:

物理スイッチを使用する方法:
iPhoneの右側面にある物理スイッチ(サイレントスイッチ)を使用することで、マナーモードに切り替えることができます。
スイッチを上にスライドすると、マナーモードになります。この状態では、着信音や通知音が鳴らなくなりますが、電話の振動は有効です。
スイッチを下にスライドすると、マナーモードが解除され、通常モードに戻ります。
設定アプリを使用する方法:
ホーム画面から「設定」アプリを開きます。
「音と感覚」をタップします。
「サイレントモードで着信」の項目があります。ここでサイレントモードの設定を変更できます。
「サイレントモードで着信」をオンにすると、マナーモードが有効になります。これにより、着信時に音が鳴らなくなります。
どちらの方法でも、iPhoneをマナーモードにすることができます。物理スイッチを使用する方法が最も簡単ですが、設定アプリを使用する方法でも同様にマナーモードにすることができます。

このように、質問に対してダイレクトに答えを返してくれるので検索して情報を探し出すよりも圧倒的に早く疑問を解決することができます。

 

ChatGPT情報の注意点

上記のように、ChatGPTを情報検索の代わりに使うことは非常に便利なのですがいくつか注意点があります。

・学習データが今現在のものではない
ChatGPTが学習しているデータは、今現在の最新のものではないということです。本記事執筆時点では、有料版のChatGPT 4は2023年までの学習データ。無料版のChatGPT 3.5は2021年までの学習データとされています。そのため、昔ながらの定番レシピなどのようなあまり時代に影響を受けないような情報は無料版のChatGPT 3.5でも問題なく答えてくれますが、先程のiPhoneのように時代で変化するものは新しい機種の情報はないということになります。iPhone 13 Proは、2021年9月24日発売とのことなので、数字上では無料版のChatGPT 3.5にも情報はある可能性がたかいですが、2022年以降のアップデートで変わった部分の情報は確実に持っていないということいなり、質問しても古い情報の答えが返ってくる可能性があります。

・ChatGPTは嘘をつく?
ChatGPTはサラッと嘘をつくというようなことを聞いたことはないですか?事実的な結果だけで見るとそのように捉えることもできます。ChatGPTを1年以上使ってみたんたこ自身の感想としては「嘘というより勘違い」といったニュアンスが強いと感じています。上記のような最新の学習データにないことを聞かれると、ChatGPT古い情報を答える。このケースでも結果的に人は嘘をつかれたと感じる。また学習済みの情報だったとしても、ChatGPTも人間と同じように大量の記憶から情報組み合わせて返事をします。この時に勘違いが発生することもあります。また、学習したデータの中に間違いがある場合もあります。ChatGPT自身は嘘を行っているつもりはなく返事をしたけど結果的にも違っていたという感じです。このような現象は人間にもよくあることです。人から聞いたり、ネットで見つけた情報が正しいかどうかは自分で判断していますよね。ChatGPTの情報も同じように間違いのない答えとして扱うのではなく、その正確性を自身で判断して扱うことが大切になります。

 

おわりに

※下記文章はChatGPT自身からの注意喚起です。

ChatGPTを活用する際には、その答えが常に正しいとは限らないことを理解しておくことが重要です。特に、最新の出来事やデータを反映していない場合があるため、重要な判断を下す際には他の情報源を参照することが推奨されます。また、ChatGPTは情報を合成して新しい回答を作り出すため、必ずしも既存のソースからの直接的な引用ではないことを理解することも大切です。

さらに、ChatGPTの使用は、日常的な情報収集や初歩的な質問には適していますが、専門的な知識や精密なデータが求められる場合には限界があります。例えば、法的な助言や医療に関する情報など、専門的な知識を必要とする分野では、専門家の意見や公式な情報源を参照するべきです。

このようにChatGPTは非常に便利なツールですが、その機能を最大限に活用するには、その特性を理解し、適切な使用方法を学ぶことが重要です。情報の正確性を確認しながら、他の情報源と組み合わせて利用することで、より信頼性の高い情報収集が可能になります。

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